スピンオフ~避けて通れぬ宿命かな
久々にやらかしてしまった。。。仕事じゃない。投資で・・・
重要な情報見過ごしてた・・・
何気に記事検索してたらあの超巨大企業スリーエム(ティッカー:MMM)がスピンオフするという記事を目にする。ポストイット発明した会社ですよ。両面テープとか接着剤とか我々の身の回りにスリーエムの商品って溢れてるぞぃ
発表されたのは年末の12月中旬。今更だよ・・・ブルームバーグのページには無かったから気が付かんかった_| ̄|○
スピンオフ、これはかなり厄介な事象。なぜって??
米国株投資の初心者向けに、そして自分への備忘録として今回は記事をしたためる。
一般的にスピンオフといえば映画、小説、漫画などの派生作品みたいな意味で使われているが、株式投資関係で言うなら「会社分割」という意味である。
説明するとだ、、、
世界中にネットワークを持っている超巨大企業ともなると数多くの事業部門があるが、その一部を別会社として独立させて、その独立会社も株を上場するというものである。
つまり、我々投資家は、、、
A社がスピンオフしてB社を新たに生み出すということになる場合、
元々保有していたA社株に加えてB社株も新たに頂戴することになるのである。
スピンオフしたB社の株数はA社株10株につき1株など、時々によって異なるが新たにスピンオフするB社株をタダでもらえるのだ。
ただやし、めっちゃ得やん!
そう思うだろ・・・だが、こいつがかなり厄介なのよ、、、何がって税制上の扱い。
なぜって??
スピンオフした株式は一般口座に払い出されてしまうから。
そもそも、我々のような零細個人投資家は本業の片手間仕事に投資に勤しんでるので、確定申告の手間を省くために特定口座(源泉徴収あり)で取引を行っている投資家がほとんどである。
これにより、株式の売買で生じた損益にかかわる税金の支払いが証券会社を通して自動的に完了するので、改めて納税のために確定申告に赴く必要がない。
煩雑な書類作成が必要ないのでこれは非常にありがたいのだ。(ちなみに10年ほど前までは米国株も特定口座での扱いがまだ少ない時代だった)
しかし、一般口座はこの申告手続きを自分でやらねばならない。これはかなり面倒。
さらに飛んでもないのが、、、
一般口座にスピンオフした株が払い出される際に「取得価格がゼロ」とされることだ。
ゼロ、、、つまり「タダで手に入れた」と見なされてしまうのだ。いやいやいやいやいやいや、、、、ゼロなわけないやん(怒
身銭切って買い付けた株がなんでタダで手に入れたことになるんだ?!って思うが、どの証券口座でも米国と日本の税制上の違いで、特定口座内で処理できず、一般口座にタダで手に入れたと見なされて放り込まれるという不条理を味わうのだ。
※これを解決するには米国と日本が税制上すり合わせる必要があるのだが、岸田も高市も投資家を目の敵にしてるし当面は期待できないだろうな 泣
これ、かなり大問題。
つまり、通常は売却益にのみかかる税金が、タダということで売却代金そのものにかかってくる羽目になるのだ。(「売却代金」ー「取得価格ゼロ」=「売却代金そのものが売却益」)ってことね。
税率が米国株なので30%(現地税10%+日本の税20%)なので、売却額が大きいほどかなりパンチのきいた額になるわけだ。
このまま株を放置するからかまわないって言うかもしれないが、運用額が大きくなり、さらにポートフォリオに問題が生じて売却の必要に迫られた場合、もしくはその会社が業績悪化で無配転落となった場合など、売却の際は高額な税金を支払う羽目になるのだ。
無論、買い付け価格を画面キャプチャなどで保存するなどで記録するという方法もあるが、
そもそもスピンオフ自体がいつ行われるかというのは我々は知る由もないし、基本的には配当貰いながらの買い持ち・放置プレイが長期投資の基本なので、ある時突然、保有銘柄が一般口座に放り出されて初めてスピンオフを知るという投資家がかなり多いのだ。
そもそも買い付け額を記録した電子データなどはパソコンやスマホの買い替えなどで喪失する可能性が大きい。なので証明するのはかなり手間。
これを回避する方法はただ一つ。
スピンオフがアナウンスされたら早々に売却。。。。
アナウンスからスピンオフ実行まで大体半年以上は時間がかかるので、保有銘柄に関するニュースは定期的にチェックすべきだな。
よくある「ほったらかし投資」なんてタイトルの投資本なんかがあるが、米国株、特に個別銘柄保有する場合は、ほったらかしは厳禁なのだ。
ここ最近の傾向見てるとIBM、ファイザー、ジョンソンエンドジョンソンなど経営の効率化目的に大企業がスピンオフしてるので、今後もそういう企業が出てきてもおかしく無いだろうね・・・
というわけで、昨夜、買ったばかりのスリーエム合計35株売却しました・・・かわりにHDV38株購入(笑)
こういう面倒なこと避けるのに今後は個別株減らそうかなって思う。やっぱりETFの方がラクチンやし。。。
やっぱりETFを中心にして個別株の数は絞った方がええかと思うわ。
疲れた・・・
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。